スポンサーサイト松井のコメントから見た比較文化論

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2006-05-15

現地木曜日の試合で松井秀喜が左手首を骨折したニュースは連日大きく報道されている通りです。
日米通算の連続試合出場が止まったことは残念ですが、それ以上に、手首という重要な部分の故障なので、復帰後に悪影響が残らないようにしっかり治してほしいものです。日米両方の新聞を読んでいて興味深かったのは松井のコメントのことです。

日本で報じられているコメントは

ケガをしたことについては残念だし、チームメートに迷惑を掛けて申し訳ない。また元気にグラウンドに立てるように頑張っていきます。連続試合出場に向けて、毎試合、起用していただいたことに関してはトーリ監督にとても感謝しています。


というもの。

いかにも日本人らしい、礼をつくしたコメントではありませんか。

ちなみに英語の報道では

Due to this injury, I feel very sorry and, at the same time, very disappointed to have let my teammates down. I will do my best to fully recover and return to the field to help my team once again.


となっており、最後の一文については見つけられませんでした。

「迷惑を掛ける」は そのまま英語にするのは難しい言葉ですが、ここでは "Let someone down" と訳していますね。
アメリカの記事を読んでいると、"Yanks' Matsui apologizes for wrist injury" というタイトルがついていることからわかるように、松井が「申し訳ない」と言ったということは記者に新鮮に、あるいは驚きを持ってうけとられたようです。

確かに、日本人以外の選手がケガをした場合、「チームメイトに迷惑を掛けて申し訳ない」というフレーズはあまり聞かないように思います。

上の記事の続きですが、Torre 監督は今回の松井のコメントについて訊かれて、責任感の強い松井のこと、以前もエラーをしたときに謝られたので意外な感じはしない、別に驚かないと答えています。メジャーの選手はエラーをしても普通謝ったりしないのですね。

そういえば、日本の文化や国民性を表すのに「謝罪の文化」という言葉を聞いたことがあります。
古来から農耕民族として「村」社会の中で共同体を形成して暮らしてきた日本人には、他の人との関係を保つ手だてとして本能的に「謝る」ことと「へりくだる」ことをしながら生きている、という考えです。
その名残りとも言えるのでしょうか、人に声を掛けるときにつかわれる「すみません」とか「ありがとう」のかわりに使われる「すみません」は、前者が「お忙しいところにお声を掛けてしまってすみません」・後者が「いろいろお手数をおかけしてしまってすみません」というあたりから派生していると思うのですが、現在はその意味が薄れてきて、謝罪ではない「すみません」として多用されています。きっと、「すみません」さえ言うことができれば、たいていのことは大丈夫なのではないのでしょうか。

別にこれはどちらがいい・悪いを論じているわけではありません。
このような一言が国民性の違いのようなものを端的に示した例として、興味深く思いました。
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